日本での死亡原因第一位は悪性新生物（がん）です。その癌患者さんの痛みや心の苦しみを30年間看護師として側で見守ってきました。近年においても癌患者さんは減るどころか、どんどん、増え続けています。その癌患者さんに対して、何かできないだろうかと数年前から頭を捻り、いろんな書物を読みあさり、文献を探し、補完代替医療にたどり着きました。補完代替医療はがん患者さんだけでなく痛みや苦痛、不安、うつ症状がある方にも適応することが可能です。

癌患者さんや苦痛のある方の補完代替医療

がん癌患者さんの苦痛の種類

・痛みによる苦痛

・化学療法や放射線療法による嘔気、嘔吐などの副作用

・倦怠感

・不安、抑うつ

・便秘

・睡眠障害　など

補完代替医療についてご存知ですか？

補完代替医療とは

補完医療とは、現在私たちが受けている西洋医学を補う、補完する医療の事を言い、 代替医療とは、現代西洋医学治療と異なる治療と代替する医療です。 この二つの医療は、別々に異なるものもありますが、多くは分けることが困難な場合が多く、両者をまとめて補完代替医療といいます。
　代替医療としては健康食品やサプリメントなどがあります。代替医療に使用している金額は月平均57,000円だそうです。健康保険は一切効きませんのですべて自己負担になります。補完療法として、アロマテラピーや音楽療法、温あん法、マッサージなどがあります。英語ではCAM（カム）と呼ばれています。Complementary and Alternative Medicine（コンプリメンタリー・オルタナティブ・メディシン）の略です。
　補完代替医療はいわゆる民間療法といわれ、自己判断、自己責任で行う医療です。国立補完代替医療センター（アメリカ）では「一般的に通常医療とみなされていない、さまざまな医学、ヘルスケアシステム、施術、生成物質など」と定義されています。

さらに、近年はこの補完代替医療と通常医療を組み合わせることによって、患者さんの心身を総合的に考えて治療をおこなう「統合医療」という概念が生まれ、実践されています。また、癌治療では、通常の抗がん剤、手術、放射線治療などに補完代替医療を組み合わせた学問も生まれてきています。これを「統合腫瘍学」といいます。アメリカでは統合腫瘍学会も設立されています。

補完代替医療にはどんなものがあるか

厚生労働省研究班が2005年に報告した我が国のがん患者の補完代替医療は、約45％の人が１種類以上利用していることが明らかになりました。

▢健康食品

補完代替医療を利用した方の96.2％の方が健康食品を利用しているということが分かりました。

内訳として

健康食品の種類は

アガリクス60.6％
ＡＨＣＣ7.4%
レイシ6.3％
メシマコブ4.4％
などのキノコ類、また、
プロポリス28.8％
漢方薬 7.1%
キトサン 7.1%
サメ軟骨 6.7%
ウコン 5.9%
ビタミン 4.8%
クロレラ 3.7%　などが利用されています。

▢アロマテラピー

　アロマテラピーとは、植物から取れる精油（エッセンシャルオイル）を用いて、その香りを楽しんだりリラクゼーションや癌の症状の緩和やうつ症状の緩和、癌治療の副作用の緩和などに使われます。手足浴やアロママッサージなどに使われたり、精油の種類によっては痛みの緩和などに使われることもあります。
　アロマに効果がある根拠としては、3つあります。
1つは臭いを鼻から嗅ぐので直接神経系に作用することで痛みや苦痛を緩和したり気分が安定したりします。
2つめは皮膚吸収するので、直接塗布した部分に局所吸収、また血液に乗って神経系や内分泌系に作用します。
3つめは吸入することで気道粘膜から直接作用したり、血液に乗って神経系や内分泌に作用します。

　ある看護研究ではアロマテラピーは不安、抑うつ、倦怠感、疼痛、悪心嘔吐、睡眠障害などに有効であったという結果が報告されています。また、生活の質向上（QOL)の臨床試験ではマッサージを行った場合と、アロマオイルを用いてマッサージを行った場合とでは、アロマオイルを用いてマッサージを行った方が身体症状も精神症状もQOLが向上したとの結果があります。
　種々の癌患者さんへのアロマオイルマッサージの取り組みについては、QOLの向上をする可能性があると考えますが、有用性がなかったとする報告もありますので、全ての方に当てはまるとは言えないところではあります。
＊アロマオイルの中には女性ホルモンであるエストロゲン様の作用を持っている物もあります。女性ホルモンに悪影響を及ぼす可能性のある乳がんや子宮体がんの患者さんについては注意が必要です。

▢漢方薬

漢方薬については、西洋医学からの見解では、エビデンス（科学的根拠）がまだまだ不足しており、現在、日々、研究が進められています。“十全大補湯”という漢方薬については報告が多く、肝硬変から、肝臓癌に移行することが少なくなるとの報告などがありますが、実際に、漢方薬は本人の持っている体質などにより、効果も違ってくる事があり、臨床実験の数がまだ不足していることもあり、同じ病名でも効果については注意が必要です。その他に“大建中湯”は腹部開腹手術後の腸閉塞回避に有効、“半夏瀉心湯”がイリノテカンという抗がん剤治療の際に、副作用としての下痢の予防と軽減に有効であること、“芍薬甘草湯” がパクリタキセルという抗がん剤治療の副作用である筋肉痛・関節痛に有効であることを報告した論文などがあります。

▢ヒーリング

ヒーリング（霊気・レイキ）とは、自分やほかの人の体に手を当てて、「エネルギー」を流し込むことで、体の健康を回復しようとしたり、精神的な向上を得ようとしたりするエネルギー療法です。日本生まれのヒーリングがハワイに伝わり、日本に再び戻ってきた種類のレイキもあります。まだ、解明されていない部分も多くあるのが現状です。

＊米国の国立補完代替医療センターによる分類

現在の癌における補完代替医療について

世界の現状・・・欧米の先進諸国での補完代替医療の利用頻度は近年増加傾向にあり、大体、40％～60％の癌患者さんが補完代替医療を利用しています。なお、これらの国の中でもドイツは最も補完代替医療が活用されており、鍼治療、ハーブ治療など様々な治療が医療現場で行われています。

日本の現状・・・日本でも、癌患者さんの30％～40％ほど補完代替医療が行われています。圧倒的に多いのが“健康食品、サプリメント”です。

アガリクスやメシマコブ等のキノコ類が多いですが、プロポリス、漢方薬、キトサン、サメ軟骨、ウコン、ビタミン、ミネラルなどを利用されている方も多くいらっしゃいます。この健康食品やサプリメントを利用する患者さんは、それらをクスリと同じように考え、これを飲むことによってがんが治ることを期待しています。

日本における補完代替医療の利用実態

厚生労働省がん研究助成金による研究班（「わが国におけるがんの代替療法に関する研究」班：主任研究者　兵頭一之介）による報告 ）によって以下のことが明らかとなりました。

・がん患者の45%（1382 名）が、1種類以上の補完代替医療を利用している
・補完代替医療の利用にあたり、月平均5万7千円出費している。
・その内容は、健康食品・サプリメントが最も多く（96%）、次いで気功（4%）、灸（4%）、 鍼（4%）である
・その主な目的は、がんの進行抑制（67%）や治療（45%）であった
・補完代替医療を利用している患者の57%は、十分な情報を得ていない
・ 補完代替医療を利用している患者の61%は、主治医に相談していない
・ 主治医から補完代替医療の利用について質問された患者は、16％であった
・補完代替医療を利用している患者の5%が、副作用を経験したと述べている

さらに、補完代替医療を利用していない場合でも、その利用を考えたり興味を持ったりしている患者は多く、既に利用している人と興味を持っている人を合わせると、患者の80%以上が該当することも確認されています。

がんの医療現場における補完代替医療の利用実態

【補完代替医療利用者　45％】

なぜ、補完代替医療が注目を集めているのか？

その背景にはアメリカの医療保障制度にあります。アメリカでの医療費の高騰に伴い、政府機関や社会保険会社が安全性や有効性を認めた補完代替医療は健康保険の対象とされる様になりました。生活習慣や食習慣などが引き起こす生活習慣病等に対して、総合的、人間として・・アプローチする補完代替医療の方が総合的に効果があるのではないかという考え方があるそうです。
　日本でも、鍼治療、灸治療や漢方などは一部健康保険が認められていますが、その考え方は日本ではまだまだ浸透していないのが現状であり、医療的に考えると、まだ、補完代替医療は検証中です。ただ、アロマテラピーやマッサージ、音楽療法などの補完療法については看護研究でも取り上げられ研究されており、実際に痛みや吐き気、嘔吐、便秘、うつ症状などについては効果があったとの研究結果があります。
　慢性疾患や進行がんで治療法がないと言われた場合は、西洋医学では限界が出てきます。対して、補完代替医療においては科学的根拠がないために関心が薄いのですが、最近では、看護研究で臨床試験などが行われ、臨床データなどの結果報告もされるようになってきました。

補完代替医療をしてみようと思う前に

・主治医に補完代替医療（何をしたいのか）を伝える。
健康食品の場合などは、病院での治療効果が強まったり薄れたりするものもあるので、確認作業が必要です。

・主治医に止められたらそれはどんな理由か聞いて自分が納得する理由か考える。セカンドオピニオンという制度があるので納得いかないときにはセカンドオピニオンに相談してみるのもよいでしょう。

・どんな補完代替医療が自分に必要なのか、情報収集する。

・依頼したいセラピストの資格や相性、経験についての情報収集をする。

・どんなことを依頼したいのか？それはいくらくらい費用がかかるのか？

・施術内容や料金、セラピストとの相性が不満、不快ではないか？

・信頼できる補完代替医療であるか考慮する。

・インターネット情報を鵜呑みにしない。

・健康食品被害が多いサプリメントもあるので専門知識を持った人に確認する。

・代替療法を取り入れる前に不安な事があれば、依頼する前にしっかり納得いくまで話し合いの場を持ちましょう。

癌患者さんや苦痛のある方へ　補完療法のご提案

　店主こと、私は元々、臨床経験30年以上の看護師（自己紹介や資格、免許は下記に記載）で、2年前まで年間3,500台の救急車を受け入れる3次救急病院の救命センターに勤務していました。40代前半の超肥満の脳出血の女性の立て続けの入院に目がテン・・・これから子供の成長と共に素敵な人生を送る人たちがなぜ、今、ここにいるの？退院しても片麻痺のまま。脳出血や脳梗塞はリハビリを頑張ったとしてもある程度の後遺症は残ります。場所によっては言語障害や高次脳機能障害も残ります。本人も、家族も、幸せ総崩れの人生を送ることになります。病気になってからでは遅い、健康維持が大切だとこの時から強く思い始めました。また、同じ頃、ヘンプから取れるものの1つにCBDという物質があり、それは海外ではすでに医療現場で使われているという情報を友達から聞き、そのCBDについて情報を集めまくりました。

CBDは海外では当たり前に使われていますが、日本では残念ながらサプリメントのくくりに留まっています。CBDでてんかんや癌の副作用である嘔気、癌などが改善されたという報告などもあり、CBDで今、悩んでいる人が救えないだろうか？と思い始めるようになってきました。
　その後、日本人の健康の意識の低さや今の医療にだんだん首をかしげるようになり、自分で予防医学やCBDの普及などできることがあるのではないかと思い始めたことが看護師を辞めるようになったきっかけです。葛藤状態の日々が1年以上続きました。しかし、もうそのようにしか考えられず、看護師をすっぱりやめる決断に至りました。
　日本では、健康を守るというよりも、病気になったら病院で治療するという傾向が強い国民性があると思います。しかし、本当の考え方は、自分が健康である状態を維持する事が最も大切な事ではないかと思います。それが、いわゆる予防医学です。海外ではその考え方は当たりまえです。
それらを考え、まず設立したのがCBDサロンROSEです。エステサロンですが、エステの他に肥満カウンセリングや健康相談やヒーリング、アロマテラピー、CBDを使った全身トリートメントも行っています。

　当サロンは山口県下松市にあり、予防医学を視野に入れた、健康・美容サロンとしてエステ事業を展開しております。私が看護師ということもあり、「地域の方々の健康を守る」という目標を掲げ日々、奮闘しています。　
　また、以前から私が強くやりたいと思っていたことは癌患者さんや闘病中の方の痛みや不安、抑うつなど、辛い症状が少しでも緩和できるように、また床上でも、質の高いQOLで過ごせるようにお手伝いする事でした。コロナの発生で訪問など外に出向いていくことが一時不可能になってしまいましたが、その思いは諦めきれず、在宅で闘病中の方に少しでも体と心が安らぎ笑顔が増えるようなケアがご提供できたらと思いこの度「痛みケアサロン・テレサ」を始動することを決めました。

　これからは医療やリハビリは自分で選択する時代へ突入します。それらの選択をする際にも専門知識を持った医療者がそばにいる安心感。闘病していらっしゃる合間の体と心の安らぎ。

「補完療法や不安、お悩みを丁寧にお伺いし解決するよう努める事で

痛みや症状、不安が緩和され笑顔で質の高い時間を過ごすことが出来る。」

私たちは上記を目標に掲げ皆様にサービスをご提供いたして参ります。

　私たちは医療のプロフェッショナルであると共に

闘病中の方をケアしてきた経験を持つ心のプロフェッショナルでもあります。

まずはご相談されて、利用してみたいなと感じていただければ、

私たちのサービスを受けてみませんか？

初めての方には体験がご利用いただけます。

スタッフは看護師、薬剤師、介護福祉士と全て医療者です。また、エステ部門に関してもエステに精通したスタッフが対応いたします。

痛みケアサロン・テレサ対象となる方

・癌患者さんで疼痛のある方

・化学療法や放射線療法による嘔気、嘔吐症状がある方

・倦怠感

・不安、抑うつ

・便秘

・睡眠障害

・癌患者さん以外の方で苦痛のある方

・誤嚥性肺炎を繰り返す方

・お肌をケアしたい

・リラックスしたいなど、

柔軟に対応できますのでぜひ、一度ご相談ください。

痛みケアサロン・テレサが行う補完療法（訪問ケア）

訪問時は訪問者の検温、健康確認、消毒を徹底いたします。当日、お熱や風邪症状がある方は別日に変更いたしますので、お早めにお申し出ください。
訪問時は検温やお体の状態についてお伺いをさせていただきます。感染対策のためマスク着用、手袋着用をいたします。
ヒーリング音楽を流し、終始、患者さんが和やかな気持ちですごせるように最善の対応をいたします。

・アロマオイルマッサージ（痛みのある方、抑うつ、不安が強い方など、エッセンシャルオイルの種類や部位などご希望になるべく添えるように考慮いたします）

・温罨法（便秘や下痢症状のある方や疼痛がある方ご希望をお伺いし決定します）

・呼吸法（呼吸困難のある方について楽にできる呼吸法をお伝えします）

・嚥下困難食の提供、誤嚥性肺炎予防法（疾患名、嚥下、飲み込み状況についての確認、指導）

・手足浴【アロマバス】（痛みのある方、抑うつ、不安が強い方、中々入浴できない方など）

・全身ベッドバス（清拭）（質の高いQOLを保つ）

・傾聴（痛み、不安やうつ症状のある方など）

・床上フェイシャルエステ（質の高いQOLを保つ）（ご希望に沿ったエステを致します）

・床上ハンド、フットマッサージ（不安、抑うつ症状のかた）

・床上ミネラルよもぎ蒸し（不安の強い方、ストレス、イライラなど精神的症状がある方）

・各種情報提供、マネジメント他、ご要望をお伺いいたします。

上記を組み合わせる事により、相乗の苦痛緩和が期待できます。初回、お話しをお伺いするときに丁寧にご説明いたします。

＊注意事項

当サービスにつきましては、医療行為ではありません。訪問看護のような医療行為は一切行っておりません。闘病されていらっしゃる患者さんの苦痛緩和につながるケアを目的にしております。効果についても保証はできかね、ケア実施後の返金は一切できません。それらを十分にご理解いただき、お申し込み下さい。

実施までの流れ

ステップ1・ご相談内容のメール受け取り

ステップ2・お電話で詳しい内容の聞き取り

ステップ3・訪問日時のすり合わせ

ステップ4・訪問時ヒアリング、カウンセリング

ステップ5・お申し込み内容の確認、同意書記入

ステップ6・お申し込み内容に沿って施術開始

ステップ7・次回施術の予約、確認

施術内容によっては、数回、施術が必要なものもあります。

ご訪問時にお伝えいたします。

料金について（組み合わせ可能）

●初回体験　1時間（問診時間も含む）すべてのメニュー・・4,400円（税込み）

●通常サービス（訪問ケア）問診、体調確認、準備、ケアのトータル時間で記載しております。

＊全てのメニューにお悩みをお伺いし現在抱えていらっしゃる不安やお悩みをできるだけ解決できるご相談や不安解決についてのサービスが入っております。お気軽にご相談ください。

また、アロマオイルの種類につきましては、症状とお好みで選定いたします。
CBD付き部分トリートメント（CBDオイルを痛みのある部位に塗布して優しくお肌をマッサージします。3,000円プラス～）やCBD購入相談も受け付けております。ご希望時はお問い合わせください。

お支払いはその都度、現金になります。医療保険、介護保険外になりますので、全額実費となります。ご了承ください。

回数券購入につきましては現金またはお振り込みでお願いします。

お振り込み確認後にサービス開始となります。

なお、訪問時ヒアリング、カウンセリングにつきましては無料（交通費のみ実費）とさせていただきます。

完全予約制となります。ご予約につきましては

０９０－２０９５－３７３４または

下記お問い合わせフォームよりお申し込みください。

施術時の交通費について

当社（下松市）往復距離1キロにつき100円頂戴いたします。

笑顔で過ごす時間がふえますように

頑張るあなたに寄り添います。

痛みケアサロン・テレサ