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体のための栄養学と予防医学 1章 自分の健康は自分で守る。アーユルヴェーダでの健康と病気の考え方

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~自分の健康は自分で守る。体のための栄養学と予防医学~

自分の健康はじぶんで守る

  アーユルヴェーダでの健康と病気の考え方

自分のことを把握する

なぜ、自分の体を知ることが大切なのか?病気の種を発見するよりも、その病気を防ぐための予防が最も大切である。自分のドーシャをしり病気にならないような生活を心がけ、自分自身との体と向き合いよく知ることこそが一番の予防医学である。(アーユルヴェーダより)

 

 

アーユルヴェーダについて、アーユルヴェーダでの健康と病気の考え方

アーユルヴェーダと聞いたとき、みなさんは何をイメージするでしょうか。
ヨガ?ヘルシーな食事?健康的な暮らし方?

アーユルヴェーダとはインド・スリランカで実践されている伝統的な医学体系を指します。

3000年以上前から成立してきたアーユルヴェーダは、昔々の神話と捉えられがちですが、科学的に正しいと証明されている現存する伝統医学の中では最も古いとされるインドの伝統医学体系です。

アーユルヴェーダでは、心と体のバランスを保つことで魂を浄化します。

まさに精神的な健康を目指す医学であるといえるでしょう。

さらにアーユルヴェーダにおける健康法は、食事・入浴など日常生活に寄り添ったものばかりです。

誰でも簡単に始められ、続けられる。

それが今、アーユルヴェーダが注目されるべきもう一つの理由です。

アーユルヴェーダの知識は、自分の健康だけでなく、家族や周囲の人にも活用することが出来ます。生活の中でのバランスの保ち方は、現代のストレス社会にも役立てることが出来ます。ほかにも、アーユルヴェーダを取り入れることで、病気を事前に防ぎ、病気になっても早く治すことが出来るようになってきます。

ストレスを抱える現代人にとって、自分の心身のバランスを保つことは容易なことではありません。

大きなプレッシャーのかかる仕事や対人関係で心身のバランスが崩れ、身体的にも精神的にも不調を示す人は数多くいます。

アーユルヴェーダでは単純に病気でないことを「健康である」とは言いません。

食事で体内に取り込むものを間違えていたり、生活習慣があっていなかったり、ストレスを抱えたりすることによって、心身を構成している要素のバランスが崩れていることが病気なのです。

 

 

反対にいうと、これらのバランスが保たれ、幸福感をもって生活できていることを「健康である」というのです。

アーユルヴェーダは現代医学にない治療法を持っているというわけではなく、現代社会全体に蔓延する病気の予防や、個人に合わせた健康増進法や生き方暮らし方の知恵を教えてくれるのです。

 

未病とは?

未病という言葉を知っていますか?

これは、中国医学の用語で、「病気が未だ起こらない状態」のことを指します。
未病には、肥満や骨粗しょう症、メタボリック症候群のような「自覚症状はないが、検査で異常が確認された状態」と肩こり、冷え症のような「自覚症状はあるが、検査で異常がない状態」があります。

現代医療では、検査などで病気になって初めて治療を開始するという考えが一般的ですが、中国医療では違います。

この未病も病気として定義し、病気を発症するまえ、予防の段階から治療を始めることを進めています。

 

自分のドーシャを知る

ドーシャとは、体内で働くこれらの五大元素エネルギーのことです。アーユルヴェーダでは、どんなに大きな病気でも、一をたどればドーシャ(生命のエネルギー)の乱れが原因であるため、予防するためには日々ドーシャのエネルギーを感じ、自分のドーシャの状態にしっかりと向き合うことが最も大切であるとされています。

 ドーシャには、ヴァータ・ピッタ・カパという3種類の属性があり、それらを総称して、トリー・ドーシャ(3つのドーシャ)と言います。 トリードーシャは、地・水・火・風・空の異なった働きを持ち、それぞれに体内で大きな役割を担っています。

 

この考え方に基づくと、10数年かけて発症するというガンにおいても、未病のうちに対処できる可能性があるかもしれないのです。健康を当たり前と思うのではなく、どうしたら心も体も健康でいられるのかを考えましょう。健康維持が大切です。

また、アーユルヴェーダでは、人間は身体、精神、霊魂の3つが整って初めて健康であると考えられています。

 

 

そもそも、小さな病気の種を発見することよりも、その病気を防ぐための予防が最も大切なことなのです。現代人ではこの点を勘違いしている人が多いでしょう。日々の生活の中で予防を心掛け、病気を防ぐことが出来れば、病気を恐れる必要もありません。

病気になったら医者に行けばよい」という考え方は非常に危険です。
病気をすべて医者任せにするのではなく、病気にならないような生活を心掛け、自分自身の身体と向き合い、よく知ることこそが一番の予防医学なのです。

この予防医学の知恵を学べるのがアーユルヴェーダです。病気になってから治療を考える西洋医学とは根本的に考え方が異なります。

まず病気になった時、アーユルヴェーダ医師は患部を侵しているドーシャ(エネルギー)を特定しようと努めます。

アーユルヴェーダにおいて、心身のバランスはご飯を炊く状況に例えられます。
吹く風をヴァータ(風のエネルギー)、ご飯を炊くために燃える火をピッタ(火のエネルギー)、米と水はカパ(水のエネルギー)と例えます。

健康な状態とは、風(ヴァータ)・火(ピッタ)・米と水(カパ)がちょうどよい状態で適量の米を炊いている状態です。
適量のおいしい米が炊けると栄養が取れ、元気で健康になります。そんな元気の素はオージャスと呼ばれます。

 

体を作る5元素(地、水、風、空、火)とそのバランスにより自分の性質(プラクリティ)を知る

アーユルヴェーダでは、個人の性質や体質が非常に重要視されています。そんな一人一人の本質を表すための分類が、ヴァータ・カパ・ピッタの3つです。

これら3つの分類診断をアーユルヴェーダでは「プラクリティ」と呼びます。

体内におけるこれら5元素のバランスによって、私たちの性質を分類することが出来ます。
先ほどもでてきましたがその分類が、「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」です。

この3つの分類は「ドーシャ」と呼ばれ、自分自身の性質を知ることで、体の不調などをコントロールすることが可能です。

3つのドーシャがバランスよく働いていれば、代謝や体内の循環がうまくいき、健康に過ごすことが出来ます。反対に、ドーシャのバランスが崩れると、心身に何らかの不調が生じてくるのです。

プラクリティは、3つのうちどのドーシャがバランスを崩しやすいのかを診断します。
次のチェックリストにおいて、もっとも当てはまる項目が多いドーシャがあなたの体質のタイプです。
ひとつのドーシャだけが優勢というパターンは実は稀で、たいていは3つのうち2つが優勢になります。

他に比べ、一つのドーシャの項目が目立って当てはまる場合、それがあなたのドーシャ型です。
3つのうち2つが同じくらい当てはまる場合は、それら2つの混合型があなたのドーシャ型です。
3つが同じくらい当てはまる場合はほとんどありません。

しかし、人の数だけ体質が存在しますので、3つの体質の優劣の組み合わせにより、体質は無限であるといえるでしょう。

ぜひチェックリストは、幼少期からのあなた自身と向き合って行ってください。
1度は自分自身で、2度目は友人や家族などと相談しながら、客観的な意見を取り入れてみるとよいでしょう。

<プラクリティ・チェック>

ヴァータタイプチェック

  痩せ型で背が高い
  細くて軽い体格
  卵型の顔、わし鼻(どちらか1つでも)
  目は小さく細い
  便秘気味である
  乾燥肌が気になる
  話し方は早口である
  寒いところより暖かい所が好きだ
  不安になったり緊張したりすることが多い
  色んな事に興味はあるが長続きしない

 

カパタイプチェック

  がっちりした体型
  気が緩むとすぐにふとってしまう
  肌は柔らかく白い
  目は大きい 髪が多い(どちらか1つでも)
  旅行先などどこでもよく眠れる
  おっとりとしていると言われることが多い
  同じ作業や仕事を続けることが得意である
  鼻炎に悩まされている
  一度覚えたことはなかなか忘れない
  怒ることが少ない 話し方はゆっくりである(どちらか1つでも)

 

ピッタタイプチェック

  中肉中背である
  身体が柔軟である
  アゴがとがっている
  鋭い目つきをしている
  快便である
  ほくろ・そばかすが気になる
  話し方や言動が冷たいと言われる事がある
  暑いところが苦手
  自分を主張する事が得意 リーダータイプである
  イライラして怒りっぽい

 

いかがでしたか?

一番チェックが付いた所があなたのプラクリティになります。

以上のようにチェックリストを使って自分のプラクリティを知ろうとすることは、自分自身の身体や心と向き合うことに繋がります。自分自身への気づきをさらに深めることが出来ますので、しっかりと学んでいきましょう。

☆ヴァータ体質の心身

ヴァータは「動く」「発狂する」といった意味を持つサンスクリット語です。

ヴァータを構成する元素は、風と空であり、黄色の性質を持っているといわれています。
風は体内で呼吸を支配し、空は口や腹腔など体内の空間を支配しています。
このことから3つのドーシャの中でも最も重要な要素であると考えられています。

軽さ・速さ・冷たさなどの性質を持ち、風のように軽やかに物事を動かす人、それがヴァータの人の性質です。

 

◎バランスが乱れると?

ヴァータがアンバランスになり増悪していくと、心身ともに様々な不調が現れます。
精神面としては、気分が移ろいやすくなり、不安定になります。また、衝動的な行動を起こしてしまったり、緊張感が高まり、行動力が大幅に落ちてしまうこともあります。

また肉体面では、便秘になりやすくなったり、皮膚が乾燥して冷たくなります。頭痛や腰痛などを訴えることが増え、不眠にもなります。
循環器や脳疾患、神経系の病気になる人が多いといわれています。

ヴァータがアンバランスになる原因として、西洋的なライフスタイルが挙げられます。
ヴァータの性質を持つ人は、魅力的なものや体験に引き寄せられる傾向にあります。
現代ならではといえる、娯楽やタバコ・ストレス・アルコール・極度な肉体労働は、ヴァータのアンバランスを引き起こす原因となります。

気のそらされない環境で、暖かくリラックスできる環境が、ヴァータのアンバランスを防ぐためには適しているでしょう。

プラクリティ次第で、外見にも影響があると考えられています。
ヴァータの人の外見の特徴としては、体格は華奢で小柄、もしくは細身のノッポの人が多いでしょう。
皮膚は冷たく、髪とともに乾燥しやすい人が多いでしょう。目は小さく、鼻は鷲鼻の人が多い傾向にあるようです。

◎生活で気をつけること

  • 温かい食事を規則的に
  • オメガ3系のオイルや食物繊維を取り入れて
  • 白湯はすするように
  • スパイスではショウガやフェンネルを(消化促進)
  • 規則正しい生活と十分な休息を
  • 入浴はこまめに
  • ホホバ油やゴマ油を温めてオイルマッサージを

☆ピッタ体質の心身

ピッタは「熱する」「燃やす」という意味をもつサンスクリット語です。

ピッタを構成する元素は、火と水であり、赤色の性質を持っているといわれています。
火は体内で酵素や代謝を支配し、水は血液や消化液など体液を支配しています。
ピッタは太陽と宇宙現象でつながると考えられており、3つのドーシャの中でも激しやすい要素であるといえます。

強烈さ・熱さなどの性質を持ち、熱意をもって勇敢に柔軟に物事を成し遂げられる人、それがピッタの人の性質です。

 

◎バランスが乱れると?

ピッタがアンバランスになり増悪していくと、心身ともに様々な不調が現れます。
精神面としては、完璧主義すぎるあまり、空回りして、気づけば周囲に敵を作ってしまうことも。また、鋭く競争心のある性質から、イライラすることが多くなったり、怒りっぽくなったりします。見栄の張りすぎも悪影響を及ぼすでしょう。

また肉体面では、寒さに強い反面、暑さには弱い一面があるため、汗をかく量が異常なまでに増えるでしょう。そのせいで、湿疹やじんましんなどの肌トラブルも引き起こしやすくなってしまいます。

火の力は消化力を高めますが、それが高まりすぎると胸やけを起こしたり、肝臓や胃腸の病気にかかりやすくなるでしょう。心臓病・アルコール依存症・肝疾患・胃潰瘍・皮膚病には要注意です。

ピッタがアンバランスになる原因は、ヴァータ同様、継続的なストレスと不規則な生活にあります。十分な睡眠をとり、バランスのとれた食事をすることが大切です。
また、暑すぎる環境や長く日光にさらされることもアンバランスの原因です。

水をたくさん飲み、涼しい環境や水の近くで暮らすことがピッタのアンバランスを防ぐためには適しているでしょう。

プラクリティ次第で、外見にも影響があると考えられています。
ピッタの人の外見の特徴としては、体格は中肉中背の人が多いでしょう。
皮膚は日焼けしやすいような滑らかな肌目の色は青灰色緑色などの寒色系、体の関節の柔軟性が高い人が多いようです

◎生活で気をつけること

  • 朝食にはフルーツを
  • 塩辛いものや刺激のある食事は避けましょう
  • 白湯は温かめに
  • 食後は自然の中での散歩がオススメ
  • 休息を十分に(気性が荒くなる)
  • 身体を冷たくしてくれる白檀やペパーミントをマッサージオイルに加えて

☆カパ体質の心身

カパは「抱く」「まとめる」という意味をもつサンスクリット語です。

カパを構成する元素は、水と地であり、白色の性質を持っているといわれています。
水は体内で血液や消化液など体液を支配し、地は骨や歯など身体を支える部分を支配しています。
カパは月と宇宙現象でつながると考えられており、その特性は慣性です。3つのドーシャの中でもどっしり安定している要素であるといえます。

 

◎バランスが乱れると?

カパがアンバランスになり増悪していくと、心身ともに様々な不調が現れます。
精神面としては、怠惰になりあらゆることに鈍くなってしまいます。行動が大雑把になり、引きこもりがちに。我慢強さが反対に執念深さや執着を生んでしまうことも。愛欲にもおぼれやすいので、注意しましょう。

また肉体面では、地の持つ重さにより、体が重く・だるく感じるようになるでしょう。いつまでもだらだらと眠ってしまったり、少しの食事でも太ってしまいます。

むくみやすく、アレルギー鼻炎にもかかりやすいのがカパ体質の人。呼吸器疾患・糖尿病・関節疾患には特に注意しましょう。

カパがアンバランスになる原因として1番に挙げられるのは、刺激の不足です。生活の中で刺激が少ないと怠惰になりがちです。
また、食べ過ぎ・眠りすぎも原因だといえます。甘味や糖分、塩味はカパを増大させます。
また、冷たくじめじめした環境もカパのアンバランスを引き起こします。

プラクリティ次第で、外見にも影響があると考えられています。
カパの人の外見の特徴としては、体格はがっちりとした重さのある人が多いでしょう。
皮膚はオイリーで髪は量が多く艶やか、骨太で体力のある人が多いようです

◎生活で気をつけること

  • 食事量は少なめに
  • 脂や冷たいものは避けましょう
  • 晩御飯は早めに
  • 寝る前は白湯だけ飲むようにしましょう
  • オイルは使用しない
  • 指圧やガルシャナ(絹の手袋で身体をこする)がオススメ

 

上記チェックで自分に必要な知識、するべきこと、気をつけること、ケアすべきことを把握する

 3つのドーシャを沈静化させるスパイスやハーブをご紹介します☆

 

  • サフラン
  • コリアンダー
  • アロエ
  • ゴクシュラ
  • バラー
  • クスタ

 

 

次回は・・・

【私たち人間の体の仕組みについて】

  身体の機能、構造

器官系システム(消化器系、呼吸器系、循環器系、神経系 排泄に関する器官系、生命活動、その維持に関する器官系、免疫系)

 

です。お楽しみに!

 

 

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講座一覧

 

CBDサロンROSE 看護師・日本臨床栄養協会 サプリメントアドバイザー 米倉順子

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